top of page

2026年7月27日更新

佐賀県知事選

告示日

2026年12月3日

投票日

2026年12月20日

危機的に低迷している投票率。今回は注目を集めそうな展開です。

4選を目指す現職の山口氏と新人である元航空自衛官の吉田氏による激しい一騎打ちの構図が予想されています。過去2回は連続で30%台と低迷している投票率が、どれだけ回復するかも注目です。

現職知事

sagaken.jpg

山口 祥義

やまぐち よしのり
 

<生年月日>

1965年7月1日
(61歳)

元総務官僚の知識と経験を活かし、行政主導の地域活性化や独自の県政施策を展開しています。
埼玉県で生まれましたが、両親は佐賀県生まれで、身体の中には「さがんもんの血が脈々と流れている」と語ります。

  • 家アイコン
  • Instagram
  • Facebook

略歴

  • 1965年生まれ。埼玉県狭山市出身
     

  • 1989年 東京大学法学部を卒業し、旧自治省(現在の総務省)に入省
     

  • 1994年 鳥取県に出向し、観光物産課長や財政課長をつとめる
     

  • 1998年 内閣官房の安全保障・危機管理室で災害現場の対応にあたる
     

  • 2005年 鳥取県商工労働部長に就任
     

  • 2008年 内閣府沖縄振興局や総務省消防庁で勤務
     

  • 2009年 長崎県総務部長に就任
     

  • 2011年 総務省の過疎対策室長となり、東京大学大学院の教授も併任
     

  • 2013年 官民交流でJTB総合研究所の地域振興ディレクターなどをつとめる
     

  • 2015年 佐賀県知事選挙に立候補して初当選。現在まで3期連続で県知事を務めている

立候補者

吉田ゆかり.jpg

吉田 ゆかり

よしだ ゆかり


<生年月日>

1974年2月27日
(52歳)

航空自衛隊に入隊後、女性自衛官のフロントランナーとして、防衛省自衛隊で30年間勤務。
国防の最前線や組織の中枢でキャリアを積み重ねました。男性中心だった組織の中で数々の「女性初」のポストを務めたことで知られています。

略歴

  • 1974年生まれ。佐賀県嬉野市(旧塩田町)出身
     
  • 佐賀県立鹿島高等学校卒業
     
  • 1992年 防衛大学校の女子1期生として入学
     
  • 1996年 航空自衛隊に入隊

    女性初の災害派遣班長や、航空幕僚監部広報室長などの要職を歴任
     
  • 2026年4月1日付で退官(元空自幹部)
  • X
  • Instagram
  • TikTok
  • Facebook
  • Youtube
  • スレッド
  • Line

佐賀県について

佐賀県は、九州北西部に位置する歴史・自然・グルメの魅力が凝縮された県です。人口は78万人ほどで全国41位。北は玄界灘、南は有明海という異なる特徴を持つ2つの海に面しており、全国的に有名な伝統工芸や、豊かな自然が育む絶品グルメが数多く存在します。

<文化>
日本の磁器発祥の地であり、世界的にも有名な産地が揃っています。約400年の歴史を持つ日本初の磁器「有田焼・伊万里焼」は、美しい色彩と繊細な絵付けが特徴です。土の温かみと素朴な風合いを活かした陶器「唐津焼」や、金銀箔を織り込む「佐賀錦」などの布地も有名です。

<グルメ>
豊かな自然と2つの海のおかげで、食材の宝庫として知られています。玄界灘で獲れる「呼子のイカ」、高級黒毛和牛「佐賀牛・伊万里牛」、生産量日本一の最高級海苔「有明海の海苔」、有明海の干潟で育つ「竹崎カニ」などが有名です。

<観光>
歴史遺産からアクティビティまで、見どころが豊富です。弥生時代の巨大な環壕集落を復元した日本最大級の遺跡「吉野ヶ里歴史公園」、日本三大美肌の湯として知られる「嬉野温泉」や1300年の歴史を持つ「武雄温泉」、100機以上の熱気球が世界中から集まる「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」、豪華絢爛な「曳山(やま)」が街を巡る大祭「唐津くんち」などがあげられます。

佐賀県地図.jpg

選挙の概要

4選を目指す現職の山口氏と新人である元航空自衛官の吉田氏による一騎打ちの構図が予想されています。

佐賀県これまでの選挙.jpg

これまでの選挙について

山口氏が立候補し当選した過去の選挙を振り返ってみましょう。

2014年(初当選)
当時の古川康知事が衆議院選挙への出馬に伴い辞職したことで実施されました。
自民党本部・公明党が推薦する政権側の候補と、地元の農協や首長らが推す地方側の山口氏が激突し、「政権 vs 農協」「中央 vs 地方」の構図として注目を集めました。
当初は樋渡氏が優勢でしたが、農協の組織票や、中央への反発を味方につけた山口氏が終盤で逆転して勝利。この敗北は安倍政権にとって大きな痛手となり、知事選3連敗となったことから、国政における農協改革などの規制緩和路線や地方創生政策の進め方に一石を投じる形となりました。地元ではこの劇的な逆転劇を「佐賀の乱」とも呼びます。

2018年(再選)
山口氏が組織力と知名度を活かして、共産党の新人候補に大差をつけて圧勝しました。選挙戦の盛り上がりに欠け、佐賀県の知事選として初めて投票率が4割を下回る35.26%となりました。

2022年(3選)
今回も山口氏が、共産党の新人候補に大差をつけて圧勝しました。投票率は33.29%で、過去最低を更新しました。

これまでの知事選の振り返りと今回の状況

今回の状況について

過去2回は「強い現職vs共産党候補」という一方的な選挙の状況から、投票率が連続で30%台に落ち込んでしまいました。今回は一転して、明確な政策論争による激しい選挙戦になると注目されています。

主な争点について

西九州新幹線の未整備区間をめぐるルート問題や県立大学の開学計画が大きな争点となる見通しです。

西九州新幹線の長崎ルートへの対応
武雄温泉駅〜新鳥栖駅間の約50キロメートルにおける整備方針やルートを巡り、真っ向から対立しています。
山口氏
在来線特急の利便性低下への懸念や、莫大な財政負担を理由にフル規格での整備方針に対しては一貫して慎重です。現在は国土交通省と環境アセスメントの実施に関する話し合いや議論を重ねており、拙速な決定は避ける姿勢を崩していません。
吉田氏
国交省が推すJR佐賀駅を通るルートでの、速やかなフル規格による整備推進を明確に打ち出しています。現職の姿勢によってインフラ整備が停滞している状況を打破し、利便性を高めるべきだと主張しています。

県立大学構想の是非
山口氏が人口減少対策や人材育成を目的として進める県立大学の設置計画について、その有効性が問われています。
山口氏
佐賀市内にキャンパスを予定し、総事業費200億円以内を見込む大型プロジェクトです。労働力・人手不足が顕著になる中、若い世代の県内定着と人材流出防止のために意義は極めて大きいとして推進姿勢をとっています。
吉田氏
多額の税金が投入されることへの懸念や必要性の観点から、現在の計画については見直すべきと主張しています。

佐賀県の比較.jpg

主な争点

現政権の評価

県民や関係各所からの評価は、概ね過半数以上の高い支持を維持しているものの、大規模なインフラ整備などをめぐり一部で賛否が分かれています。具体的な評価の動向や主なトピックは以下の通りです。

県民からの支持(世論調査)
地元の新聞社による2025年11月公表の世論調査では、山口知事の県政運営を「評価する」と答えた割合は56.4%で、「評価しない」の17・0%を大きく上回っています。長期政権でありながら安定した支持を集めています。

西九州新幹線をめぐる評価
西九州新幹線をめぐる対応への県民の評価は、巨額の財政負担や在来線の利便性低下を防いだとする肯定的な評価と、長年の膠着状態により利便性の向上が遅れたとする批判で二分されています。

オスプレイ配備計画への対応
陸上自衛隊のオスプレイの佐賀空港配備計画をめぐって、山口知事が配備を容認したことで国との連携や国防面で評価されました。その一方、地元漁業者や一部住民からは安全性の懸念や騒音問題から根強い反対の声があり、評価が二分されています。

その他の公的評価
2026年6月には、3人の子育て実績や知事としての少子化対策・環境整備への尽力が認められ、「2026年度ベスト・ファーザー イエローリボン賞」を受賞しています。

安定したトップダウンの推進力が支持される一方で、新幹線やオスプレイといった国の大型プロジェクトに翻弄される地方自治の舵取りにおいて、賛否が交錯する評価となっています。

移民施作や対中姿勢について

「全国知事選INFO」のサイトでは、移民問題と対中姿勢は重要視している項目の1つです。両氏ともこのテーマに関する明確な公約や姿勢などは確認できていません。これまでの経歴や県政での取り組みから、それぞれのスタンスが垣間見れるところをピックアップしてみます。

移民に関して
佐賀県内では人手不足の解消を背景に在留外国人が増加傾向にあり、山口氏の県政下では生活者としての外国人に対する多文化共生の環境整備が進められてきました。

 

中国に対する姿勢
山口氏は、国家安全保障に関わる国の防衛政策である自衛隊オスプレイの佐賀空港配備に対して、基本的には受け入れを容認する姿勢をとってきました。
吉田氏は、衛大学校の女子1期生であり、元航空自衛官という経歴を持ちます。国防や安全保障、対中情勢を含む東アジアの緊張関係に対しては、現職以上に高い危機意識や知見を有していると目されます。

山口氏の「多文化共生の環境整備」にやや懸念は見られます。中国に対する姿勢は、両氏とも国防や安全保障に対する姿勢から、行きすぎた親中行動などの心配は今のところ無さそうです。

人柄

お二人の人柄を見てみましょう。

山口氏
「現場と対話を熱く重ねる、実績豊富なトップリーダー」
地域の現場に足繁く通い、県民との対話や熱意をもって課題に取り組む「現場主義・情熱型」の人柄です。「大好きな県民と共に」という言葉を掲げ、SAGAアリーナ開業などを牽引してきた自負を持ち、県政のさらなる飛躍を目指す熱意があります。
一見すると東大法学部卒・元総務官僚というお堅い経歴ですが、家庭的でおおらかな人柄として知られています。3人のお子さんを持ち、第3子が誕生した際には2週間の育児休暇を取得した経験を持っています。当時、男性の育休はかなり珍しく、家庭をとても大切にするマイホームパパの顔を持っています。妻の江美さんいわく、人柄は「とにかくおおらか」とのこと。

吉田氏
「道なき道を切り拓いてきた、決断力と挑戦心あふれるパイオニア」
防衛大学校の女子1期生であり、航空幕僚監部広報室長など「女性初」の役職を複数務めてきた経歴から、困難な環境でも道を切り開く強い精神力が伺えます
。定年を約7年残した状態で退職し、「外から佐賀の良さを知り、佐賀に貢献したい。退職まで待てなくなった」と語るなど、思い立ったら直ちに行動に移す情熱的な人柄です。
経歴からは、屈強な人物を想像されがちですが、実際にお会いした人々からは「非常に小柄な女性」という印象を持たれることが多いようです。しかし、ひとたび話し始めると周囲を巻き込む圧倒的なパワーと明るさがあり、「佐賀に住みたいと言える人を増やしたい」と故郷への愛を和やかに、かつ力強く語る姿が「ギャップがあって魅力的」「人柄の良さが滲み出ている」と評判になっています。
防衛大という極めて男社会の環境の中で、結婚や出産、キャリアに悩む後輩女子学生や女性自衛官たちのために、同窓会組織内の女子部会である「桜華会」を立ち上げ、初代事務局長を務めました。自らが苦労したからこそ、後に続く女性たちのコミュニティや相談できる場所を作ろうと動く、非常に姉御肌で面倒見の良い一面を持っています。

投票日は12月20日です

投票日まではまだ期間があり、新たな動きがあると予想されます。最新情報は都度アップしていきたいと思います。

知事選は国政選挙に比べて関心が低いです。知らないうちに選挙が終わり、気がつくとなぜ当選したのかと首を傾げたくなるようなトンデモ知事が誕生している自治体が全国にいくつもあると感じています。関心の低さがその要因の1つです。

今回の佐賀県知事選は注目度が高くなりそうです。過去2回は、
投票率が極めて低い30%台までに落ち込んでいます。今回は、「西九州新幹線への対応」と「県立大学構想の是非」という大きな争点や、新人候補の「元女性自衛官」という経歴やその力強さなどから、激しい選挙になると予想されます。今後の展開に注目したいと思います。

投票は選挙に関心があると意思表示をする機会でもあると考えます。投票率や選挙への関心が高まれば、そのぶん変えられる未来があります。佐賀県にお住まいの方達はもちろん、その他の地域にお住まいの方にも佐賀県知事選に、ぜひ関心を持っていただきたいです。日本をよりよくするために、全国の知事選を一緒に盛り上げていきましょう!

SNSのフォロワー数について

「全国知事選INFO」では、SNSのフォロワー数を知名度と発信力の指標の1つと考えています。特にXのフォロワー数を重視しています。Xは、多くの政治家が活用しており、直接国民とコミュニケーションを取るのに適したツールといえます。

しかし、現職の山口氏のXアカウントは確認できていません。今回は参考として、X、Instagram、Facebook、LINE公式アカウントの4つのSNSをピックアップし、フォロワー数を集計します。

特に新人候補の吉田氏はまだ立ち上げたばかりのアカウントもあり、これからフォロワー数が増えると予想されます。SNSが選挙にどのように影響するのかも検証してみたいと思います。

毎週日曜日に集計して
「全国知事選INFO」のXのアカウントでアップしてまいります。アカウントをフォローいただけると幸いです。

より多くの方へ佐賀県知事選について関心をもっていただくため、SNSでの盛り上げにご協力いただけると嬉しいです。

佐賀.jpg

集計グラフサンプル

※このページの情報は更新時時点での情報です。

bottom of page